高田屋がこだわる吉野本葛とは、
吉野本葛の製法
葛は豆科の植物で、山野どこにでも生えるつる性の植物です。葉は家畜の飼料となり、茎は葛布や工芸品に、根は葛粉の原料となります。
良質の澱粉を取るためには、寒さ厳しい冬、人がやっと歩ける位の山奥に入り、地中深く生えている根を掘り起こします。その根を繊維状に粉砕して水と混ぜ、根に含まれる澱粉をもみだし、吉野晒という吉野地方独自の製法で精製したものが吉野本葛と呼ばれます。
冬の冷たい空気と水で仕上げる吉野本葛は、美しい白色をしています。1kgの葛根から最終製品としてできあがる葛粉はおよそ100gといわれます。
現在では根を掘る人も、良質の葛根が掘れる山も少なくなってきています。そのため江戸時代では澱粉の主流であった葛粉も、今では高価なものとなってしまいました。
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葛の効能
秋から春にかけて葛の根を掘り起こし、板状かサイコロ状に切って、天日で乾燥させたものを「葛根(かっこん)」と呼びます。「葛根」は生薬の主原料として昔から幅広く使用されており、発汗、解熱、鎮痙作用があると言われています。風邪薬として有名な「葛根湯」には、この「葛根」が用いられています。
また、マメ科の植物である葛の根には、イソフラボンの一種であるダイゼイン・ダイズイン・プェラリン等が微量成分として含まれているのが特徴です。イソフラボンは血中コレステロールの低下に役立つ他、骨粗しょう症や更年期障害などに有効と言われています。 近頃は葛根湯エキスと新薬とを配合した風邪薬が販売されています。
葛の花は中国や韓国では二日酔いの緩和などを目的とした漢方薬として使用されています。近年の研究では葛の花に含まれるサポニンとイソフラボンにアルコールの代謝促進作用があることが分かっています。
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高田屋の『葛ぼたん』は、吉野本葛粉の老舗『井上天極堂』さんのものを使っています
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